組織化という革命
健康面に何の不安も無く、理想の仔犬をお探し頂けるのが、OCEAN’Sの自家繁殖です。『自家繁殖』というと、職人的なブリーダーを連想される方が多いのではないでしょうか。事実、優良な自家繁殖を行うブリーダーの仕事は、職人の業と呼んで遜色無い程に、洗練されたものです。ですが、OCEAN’Sの考える自家繁殖は、『ブリーダー』、『職人』という意識ではありません。ブリーディング部門、医療部門、トレーニング部門、3つの部門の連携により、犬舎・ドッグランを運営しております。ブリーディングも、生体管理も、しつけも、全てをブリーダーが一手に行うという従来の仕組みを廃し、それぞれの部門で、より専門性を高めたプロのスタッフが、知識と経験を活かし、大規模な自家繁殖に携わります。3部門に共通する目的は、『健康を守る事』。各分野のエキスパートが連携して生体管理にあたる、多角的且つ、高水準な健康診断をクリアした子のみをご紹介致します。健康状態に全く問題が無いからこそ、皆様のパートナー探しの理想に、一番近い企業としてあり続けられるのです。
従来であれば、『小規模で限られた頭数が望ましい』とされる自家繁殖。その考えも、確かに間違いではありません。ですが、小規模であるが故の問題点もまた存在するのです。犬舎が小規模であればある程、当然、飼育可能な頭数も限られてきます。どんなに慎重に計画繁殖を行っても、全ての仔犬に飼い主様が見つかるという保証は無い為、犬舎運営の為の販売を行う事と、在籍頭数を抑える事、双方のバランスをとりながら繁殖をする必要があります。逆に、母犬の身体にとって無理のかかるプランでも、販売頭数をキープする為、交配・出産を行わざるを得ないケースもあるでしょう。
また、表立って語られる事はないのですが、自家繁殖にあたり、生まれてくる全ての子が問題のない健康体な訳ではありません。どんなに練り上げられたブリーディングプランによる繁殖でも、欠点や障害、先天性疾患を持った子は、自然の摂理でいつかは必ず誕生します。販売対象にならない子が誕生した場合、飼育の許容範囲を守る為、安楽死という手段をとるブリーダーも多く、また、獣医の多くもそれを薦めるでしょう。ですが、OCEAN’Sでは、生まれてきた子達を“販売在庫”とは考えません。生まれてくる全ての子が、“OCEAN’Sの子”です。在庫・売れ残り・疾患・欠点、という隔て無く、全てのOCEAN’Sの子達の生涯を引き受けられるだけの、充分な広さの設備と、充分な動員数の専門スタッフを、自家繁殖における最低限度の条件と考えております。組織化された大規模な自家繁殖だからこそ、従来の概念では不可能とされてきた『“望まれない子”という概念からの離脱』『専門医療施設と同等の健康管理』『専属トレーナーによるしつけ・メンタルケア』を、OCEAN’Sが実現させました。“職人”から“組織”へ。ペット業界は、かつて無い規模の時代の変化を迎えようとしています。
ペット後進国 日本の暗黒時代
ペット先進国と呼ばれる、欧米の多くの国々では、 自家繁殖に関して、免許制度がとられています。対して日本では、自家繁殖には試験も免許も必要がなく、届出を出すだけ、という制度が、2005年まで続いていました。つまり日本では、技術や知識、設備がなくとも、ブリーダーを名乗る事が可能だったのです。それに加え、動物の虐待や遺棄への強力な罰則が規定された 『動物愛護管理法』の制定は、1999年。こちらも驚く程最近の出来事です。あまりに遅すぎた法改正を振り切り、影に隠された問題点は、長い間肥大し続けてきました。幾多に渡るペットブームに乗じ、その度に急増した、にわかブリーダー。繰り返される乱繁殖がブームに拍車をかけ、溢れた“在庫”や“不良品”は闇から闇へ。日本がペット後進国と呼ばれる事も、無理はない歴史といえるでしょう。
ペット業界は再起へと向かう
いわゆる『悪徳ブリーダー』の実態が、各メディアから度々報道され、安心の証であるはずの『自家繁殖』という言葉は、一挙に不透明なベールに包まれたものとなりました。どんなに劣悪な環境のブリーダーであろうと、『自家繁殖』を謳い文句にする事が可能なのです。ペットにまつわる多くの本やサイトに書かれている、「自家繁殖のブリーダーから購入すれば安心」という定説も、もはや不信を拭い去る事は難しいでしょう。ただ、幸せなペットライフを求めた時に、ここ日本では、一体どれだけの疑心が必要になるのでしょうか。一体どれだけの凄惨なニュースに、失望しなければならないのでしょうか。暗黒時代の爪痕は、あまりに深く、大きなものですが、時代がその事実に気付き始めたという事自体は、大いなる一歩と捉えるべきではないかと思います。『動物を愛する全ての人々に、再び希望と安心を』 その信念の元に、OCEAN’Sは自家繁殖の理想形を追及し続けます。決して語られない、語る事の出来ない、ペット業界、ブリーダー業界の影の部分をオープンにし、具現的な問題解決方法を提示・実践する事。それこそが、日本のペット業界の歪曲した常識に警鐘を鳴らす方法であると、OCEAN’Sは提唱致します。